Winny~それは未来に繋げたい技術だった~

Winnyはどんな技術なのか?

今現在、ネットのサービスのほとんどが大手IT企業が管理する中央サーバーを経由して、ユーザー達はやり取りをしている。GoogleAmazonFacebookAppleの頭文字を取って、通称・GAFAと言われいる。

なのでその中央サーバーに問題が生じるとユーザー達の個人間では回線は繋がってないので、やり取りが出来なくなる。つまりGAFAのご機嫌を伺いつつ、ビクビクと利用しなければならない。自由な言論や思想が表現できない構図となっている。

金子勇はそういう言論や思想が管理されたり統制される社会は良くないとし、中央サーバーを経由しずに個人間でやり取りが出来るシステムを作り上げた。中央サーバーを経由しないため、管理や統制がない自由な表現が出来るネット環境が実現できる夢の技術。それがWinnyである。

「いったんWinnyに出されたらもう永遠になくならない」とされた、諸刃の剣のような特性をどう生かすかは、開発者ではなくユーザーらに委ねられていた。
ネット環境を根本から変える可能性を秘めたWinnyはまだ試作段階のため、問題が山積みだった。
そして起きてしまったのが、Winnyを悪用した著作権侵害Winnyのセキュリティー脆弱性を突いた情報漏洩だった。

Winnyの技術

Winny事件とは?

当時、時代の数十年先を行ったと言われた金子勇が開発したWinny。しかし発展途上の技術のためにどうしても生じてしまう、セキュリティーホールや悪用防止のシステム構築がされてなかったので、Winny関連で様々な問題が生じた。
その様々な問題を解決するべく、セキュリティーホールを埋めるためのセキュリティー改善や悪用防止のためのシステム構築に金子氏は動き出していた。そんな矢先、金子勇著作権侵害のほう助(犯罪の手助け)をしたとして逮捕されてしまう。逮捕により問題点が解決が出来ないまま、被害が広がり続けた。
金子氏は理不尽な逮捕を受け入れ開発に復帰する道もあったが、未来の開発者のために戦い、7年もの年月をかけ無罪を勝ち取った。
無罪判決から約1年7ヶ月後、金子勇は急性心筋梗塞でこの世を去った。42歳という若さと画期的な技術の開発者だったために、その若き天才・金子勇の死を惜しむ声は多い。

なぜ金子勇は7年も戦い続けたのか?

この逮捕を他のことで例えるならば、高速道路でスピード違反や重要な事故が多数起きたから、高速道路を作るように推進した国土交通省の職員を逮捕するという理不尽な逮捕と同等なことだった。
なので開発者・金子勇が逮捕が認められると、このことが前例となり開発者狩りの助長に繋がるという懸念があった。
Winny 天才プログラマー金子勇との7年半 (NextPublishing)

なぜWinnyを開発したか?

汚職事件の告発者を守るためとされています。なので、Winnyは高い匿名性を有してます。
汚職事件の告発はかなり大きいリスクを伴い、場合によっては告発者の訴えは権力者に握り潰され、その告発者は消される場合もあります。
ここ最近でも、権力者による汚職事件が握り潰されようとしていますよね、、、嫌な世の中になりましたね。

その高い匿名性を悪用されてしまったが、Winny事件なのです。

映画「Winny」の公開

2023年3月10日に公開します。ネット史上最大の事件とされる、Winny事件を題材にした映画です。

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