今、読んでおきたい甘くて熱いVRMMO小説「最強カップルのイチャイチャVRMMOライフ」の魅力

もし人間と同じ感情や思考を持ったキャラがいるゲームがあったら、あなたはプレイしたいですか?

「最強カップルのイチャイチャVRMMOライフ」とは?

《マギックエイジ・オンライン》というゲームを全力で楽しみながら、無意識でイチャつく男女を糖分過剰気味で書かれた小説。
この物語はただのラブコメではない。AI、VR、ゲームといった様々な要素が絡み合っている。これについては、後述します。

ケージとチェリーの関係

題名に「カップル」とあるが、ケージとチェリーは付き合ってないと主張している。
本人たちからすれば何気ないやり取りなのに、周りから見ればすごくイチャついてるように見える。
互いに好き同士じゃないかと思うのだが、2人は自分たちがカップルだと頑なに認めようとしない。
互いに他人が理解が出来ないような孤独を抱えており、唯一理解しあえる存在を絶対に失いたくないから、カップルじゃない気安い関係でいようとしている。
良き理解者であり、ゲーム仲間であり、絶対の信頼を託せる唯一無二の存在。言葉にしてしまうと壊れてしまいそうだから、言葉にはしない関係。

なおリアルでは、ほぼ接点のない同じ学校の先輩後輩同士。唯一の接点は、ケージの妹の友達がチェリーであることぐらい。

《マギックエイジ・オンライン》とは?

ケージとチェリーがプレイしている、架空の島のムラームデウス島を舞台にした多人数同時参加型(マッシブリー・マルチプレイヤー)のゲーム。
なお、マギックエイジ=魔法時代と作中では訳されている。

NPC

NoPlayerCharacter(ノープレイヤーキャラクター)。ゲーム世界の住人。
プレイヤーは、その世界の客人である。ゲームごときかもしれないが、NPCはその世界で必死に生きている。例え敵NPCでも、必死に生きている。

※以下の文は一部引用してます。何話かはネタバレになるので、書きません。

《マギックエイジ・オンライン》の主要キャラは、《高位NPC》と呼ばれている。《高位NPC》は汎用AIが実装されたおり、人間に近い思考を持っている。
《高位NPC》は、とある条件を満たすと《メタNPC》になる。
《メタNPC》は、真の意味で人類と何の区別もなくなった新たなる人類《電子人類(デジタロイド)》になり、ゲームのために作られたNPCでありながら、ゲームという枠からはみ出すこと許された存在となる。

クロニクル・クエストとは?

※1章19話「クロニクル・クエスト」より、以下の文は一部引用しています。

《マギックエイジ・オンライン》の真骨頂とも言える設定。
このクロニクル・クエストはムラームデウス島の歴史そのもので、クロニクル・クエスト中にNPCがどれだけ死んでも、村がどれだけ燃えても、地形がどれだけ崩れても、再生(ロード)してハイ元通りとはならない。
全プレイヤーによって共有されるクロニクル・クエストは、誰か一人でもクリアすれば二度と復活せず、クリア報酬はアカウントを持つ全員に与えられる。
その内容は貢献度に応じて豪華になって、上位10人ともなれば、二度と手に入らない超貴重品が手に入ることも珍しくない。
その活躍が公式ノベライズ《クロニクル》に記されて、《マギックエイジ・オンライン》の世界の歴史に名を残すことになる。なおケージとチェリーはこの《クロニクル》に出演したことがあるため、ゲーム内ではかなりの有名人になっている。もちろん、最強カップルとして。
重要なのが、戦闘に参加することばかりが貢献度を上げる手段じゃないってこと。
クリア者の武器をメンテした。補給部隊としてポーションを運んだ。クリアに必要なクエストを発見した。といった一見些細にも思える行動のすべてが、貢献ポイントと呼ばれる内部ステータスとして計算されて、最終的な貢献度を決定する。
つまり《マギックエイジ・オンライン》で紡がれる歴史には初心者も上級者も戦闘職も生産職も関係なく、全員が関わっている。部外者なんていない。
《マギックエイジ・オンライン》にログインするときに通る扉に刻まれた、「ようこそ、時代の礎となる者よ」というメッセージはただの演出じゃない。《マギックエイジ・オンライン》で起こることを的確に表現している。

ただのラブコメではない

ケージとチェリーのカップルとは一言では言いあらわせない関係を描く物語であり、AIとは?ゲームとは?現実とは?と問いかける物語でもあります。
ゲームはゲーマーにとって、しょせんゲームとは言えないもう一つの現実である。キャラが死ねば悲しいし、回避出来るなら回避したい。そんな欲望を詰め込んだ物語。
最近リメイクしたファイナルファンタジーⅦのオリジナルをプレイした当時の自分は、色々手を尽くしました。バグを使って先を見て、開発者に怒りを感じました。

可能性を感じてほしい

ゲームに何ムキになってんの?って冷めた目で見る人もいるかもしれない。
そんな人に聞きたい。あり得ないかもしれないけど、もしゲームのキャラが普通の人間のように接してきて友達になったとしたら、それでもしょせんゲームと言えますか?
一緒に様々な場所で冒険して、背中を預け合い、たくさんの時間を共にしたなら、例えAIでも友達に仲間にもしかしたら恋人にだって、血の繋がりがなくったって親子にもなれるかもしれない。
その可能性を垣間見ることが出来る物語、この先の未来あり得るかもしれない物語、そうだと信じたいと思わされる物語だと確信してます。

最後に

可能性を綴り多くの人が夢を抱く、そして実現させる。それはいつの時代になったって、変わらないと思います。
ジュール・ヴェルヌが多くの少年少女の心を揺さぶり潜水艦やロケットが今世にあるように、人間と同じ思考が出来るAIや現実世界並にリアルなVRが実現するかもしれない。生きてる間に実現するかは分からないけど、見てみたいと思う。

下のURLから小説家になろうの作品ページに飛べますので、この記事を読んで実際に「最強カップルのイチャイチャVRMMOライフ」を読んでみたいと感じた方はぜひ

https://ncode.syosetu.com/n2143dt/

ケージとチェリーのセリフや描写は、水斗と結女のセリフなや描写に似ている気がします。全く同じではないんですが、雰囲気が似てます。
「連れカノ」1話が発表された2017年8月7日時点で、「イチャイチャ」113話です。
114話のあとがきに
「この小説を読んでる人が好きそうな短編をカクヨムで書いたので、よろしければどうぞ。」
とあります。3巻発売記念独占インタビューにあった通り、1話の短編のつもりが人気になって先に書籍化したようです。
「イチャイチャ」は温泉編が書籍化済です。